目次
はじめに
AGA（男性型脱毛症）の治療薬を服用している方は、他の薬との飲み合わせに注意が必要です。間違った組み合わせをすると、治療効果が薄れたり、副作用のリスクが高まったりすることがあります。
本記事では、AGA治療薬と相性の悪い薬や、併用時の注意点について詳しく解説します。安全に治療を進めるための参考にしてください。
1. AGA治療薬の代表的な種類
AGA治療薬には、以下の2種類があります。
• フィナステリド（商品名：プロペシア、フィナステリド錠など）
• デュタステリド（商品名：ザガーロ、アボルブなど）
これらは5αリダクターゼ阻害薬と呼ばれ、DHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑えてAGAの進行を防ぎます。
また、ミノキシジル（リアップ、ミノタブなど）は血管を拡張し、発毛を促進する治療薬として使われます。
2. AGA治療薬と相性の悪い薬
AGA治療薬と併用する際に注意が必要な薬を紹介します。
① 血圧の薬（降圧剤）
ミノキシジル（特に内服薬：ミノタブ）は血圧を下げる作用があるため、降圧剤と一緒に服用すると低血圧を引き起こす可能性があります。
特に注意が必要な薬
• βブロッカー（メトプロロール、アテノロールなど）
• カルシウム拮抗薬（アムロジピン、ニフェジピンなど）
【対策】
• 低血圧の症状（めまい、ふらつき）を感じたら、医師に相談しましょう。
② 前立腺肥大症の薬
フィナステリドやデュタステリドは前立腺肥大症の治療薬としても使用されますが、**他の前立腺肥大症の薬（タムスロシンなど）**と併用すると、効果が強まりすぎることがあります。
【対策】
• すでに前立腺肥大症の治療をしている方は、AGA治療を始める前に医師に相談しましょう。
③ 抗うつ薬・精神安定剤
抗うつ薬や抗不安薬には、副作用として血圧の低下やめまいを引き起こすものがあります。ミノキシジルと併用すると、低血圧が悪化する可能性があります。
特に注意が必要な薬
• SSRI（パロキセチン、フルオキセチンなど）
• ベンゾジアゼピン系（ロラゼパム、ジアゼパムなど）
【対策】
• 併用が必要な場合は、医師に報告し、注意しながら服用しましょう。
④ 血をサラサラにする薬（抗血栓薬）
フィナステリドやデュタステリドは、血液凝固に影響を与える可能性が示唆されています。そのため、**抗血栓薬（アスピリン、ワルファリンなど）**と併用すると、出血のリスクが高まる可能性があります。
【対策】
• 血液をサラサラにする薬を服用している方は、AGA治療薬を始める前に医師に相談しましょう。
3. サプリメントや健康食品にも注意
薬だけでなく、一部のサプリメントもAGA治療薬と相性が悪いことがあります。
① ノコギリヤシ
ノコギリヤシは、5αリダクターゼを抑制する働きがあり、フィナステリドやデュタステリドと似た作用を持ちます。併用すると効果が強くなりすぎる可能性があるため、注意が必要です。
② カフェイン
カフェインには血圧を上げる作用があります。ミノキシジル（特に内服薬）と併用すると、血圧の乱高下が起こる可能性があります。
【対策】
• AGA治療中は、サプリメントの成分を確認し、過剰摂取を避けましょう。
4. AGA治療薬を安全に服用するためのポイント
① 服用前に医師・薬剤師に相談する
現在飲んでいる薬を必ず医師に伝え、飲み合わせのリスクをチェックしてもらいましょう。
② 体調の変化に注意する
服用後にめまいや動悸、出血が止まりにくいなどの異常があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。
③ まとめて飲まない
AGA治療薬は、食後や決められた時間に服用することが推奨されます。他の薬と一緒に飲むと影響が出る可能性があるため、服用時間をずらすのも有効です。
まとめ
AGA治療薬は効果が高い一方で、他の薬との相互作用に注意が必要です。
特に注意すべき薬
✅ 降圧剤（血圧を下げる薬） → ミノキシジルと併用で低血圧のリスク
✅ 前立腺肥大症の薬 → 効果が強くなりすぎる可能性
✅ 抗うつ薬・精神安定剤 → 低血圧やめまいのリスク
✅ 抗血栓薬（血をサラサラにする薬） → 出血リスクの増加
AGA治療を安全に進めるために、服用中の薬がある方は必ず医師に相談しましょう。
【関連記事】
最後までお読みいただきありがとうございました！
あなたのAGA治療が安全に進むよう、ぜひ参考にしてください。
